生地詳細

着物は、ただ美しいだけでなく
おめでたい吉祥(きっしょう)を表現し
身に着ける方の幸せを願うメッセージがあります
その秘められた文様のメッセージを
紐解き知ることにより伝統工芸に魅了され
もっと愛着を感じていただけると幸せです

紅色(くれない)
太陽に通じることから神聖視され
魔除け・無病息災を意味します
天然色素の紅花から染めるのに
大変手間がかかり希少なため
特に濃い紅色は一部の貴人しか許されない
禁色でした

・本場大島紬(つむぎ)…「健康・成長・良縁」 

・加賀五彩…「万物の要素を表し、魔除け」

・加那 …「愛おしい・恋人」

・草花文…「自然」 

・瑞雲(ずいうん)…「瑞祥」として名付けた雲を
 文様化した吉祥文様

蛍織りに幾重にも重なる「波紋」が浮かび上がります
・丹後ちりめん…特殊織り

・蛍織り…蛍が飛んでいるかのように煌めく織り

・両面染め…幾重にも重なる「波紋」が
浮かび上がります

・波紋…水面に輪のように広がる波の模様
「影響力・変化・発展」

・朱色 …「魔除け・豊穣」

・丹後ちりめん…絹織物の美しさを引き出す織り

・樹木文様…「生命の樹・生命力・豊かさ・結実」

 ペルシャの絣やインドの更紗にも見られます

・黄緑…「自然・生命力・好奇心」
 新しいことに挑戦したり

 新しい自分へ変わる可能性を引き出します

世界的に人気の高い加賀友禅
指先に触れる金彩の美しさと
その感触も実感していただけます
・ちりめん…絹織物の美しさを引き出すやや肉厚の織り

・金箔…指先にざらりと箔を感じます

・加賀五彩色…重なる花々の縁取りの細やかな
 線と彩色の濃淡のぼかし染め「魔除け」

・初夏の花々…グラジオラス、百合、菊など

・菊…「不老長寿・無病息災・邪気払い」「高貴」

・百合…「高貴」着物柄では大変希少で

 控えめに彩色されています

・丹後ちりめん…絹織物の美を際立たせる織り

・ぼかし染め…色の境目をあいまいに染める職人技
 「調和美」

・雪輪(ゆきわ)…「水・風流・優雅」

・青海波(せいがいは)…「水・未来永劫の平穏を願う」

・黄色…「明るさの象徴・富・権力・金運」

紺色かと見間違いますが、深い緑色
黄緑の手描き線の奥に、三本線の格子柄が
織られています
かなり滑らかで、他には少ない肌触りです
先ず、黄緑りに染め、染まらないよう細い線を糊引きし
次に、藍色に染め重ね
最後に、糊を洗い流したのではないかと見られます

・三筋格子(みすじごうし)…綸子織りで奥深く表現

・綸子(りんず)…薄手で光沢があり手触りが柔らかく
 滑らかな織り

・よろけ縞…極細の手描き「モダン・個性的」

独特のシボのある希少な織り
織り・染め・柄・彩色全てに匠の技が溢れています
・濱優ちりめん…新古代10号「水にも湯にも縮まない」

・友禅五彩…「魔除け・万物の象徴」

・梅…「心願成就」さきがけ・忍耐力・生命力・子孫繁栄」

・菊…「不老長寿・無病息災・邪気払」「高貴・精神充実」

・紅葉…「立身出世・勝負運・風情」秋草文様

・萩…「繁盛・縁起・風情」秋草文様

・桔梗…「魔除け・五芒星」秋草文様

深みを醸し出す濃茶地に
シボにも負けずとも劣らない細やかな金色の点描が

魔法の粉をまき散らしているようです


・丹後ちりめん…絹織物の美しさを引き出す織り

・飛蝶…「可憐・優雅」有職文様(ゆうそく)

・亀甲文(きっこう)…「無病息災と延命長寿」

・青海波(せいがいは)…「未来永劫の穏やかな暮らし」

・七宝(しっぽう)…「豊かさと幸せ」

白と緑のしぼりをアクセントにした
朱色のぼかし染めに

十六枚の花びらの十六菊がホログラムのように
浮き出ています(写真では見えにくいですが…)


・丹後ちりめん…菊花が浮き出るような特殊織り
・ぼかし染め…無地の中の地模様に深みを増す染め

・しぼり染め…「子孫繫栄」

・菊花…「高貴」「不老長寿・無病息災・邪気払い」

・朱色…「魔除け・豊穣」

残り数点となりました人気のお生地です
上品で落ち着いた虹の地色に重なる柔らかな線描が
奥ゆかしいと好まれています
・丹後ちりめん…絹織物の美を引き出す織り

・引き染め…ぼかし染め・玉虫色のグラデ―ション

・草花文 …「自然・通年柄」

・唐草…世界中で愛される文様

    「オベリスク」「生命力・長寿・繁栄」

・菊唐草文…日本古来からのモチーフ「自然」

麻の葉文(あさのはもん)
麻は、とても成長が早く生命力が強い植物
健康と長寿を意味する連続模様です
子供の健やかな成長を願い
魔除けとして産着や御守りにもよく使われます

梅文
古くは中国から渡ったのですが
すっかり日本の花になりました
紅白でめでたさを引き立てあいます

ほかの花に先がけて咲くので
さきがけ・忍耐力・生命力を表します
新春一番に着る柄として親しまれています
また、結実することから
心願成就・子孫繁栄の意味もあります

唐草文(からくさもん)
世界中に愛される柄で、オベリスクとも言われます
縦横無尽に伸びる茎や蔦が生命力を連想させるので
長寿、繁栄を表します
風呂敷の柄で有名です

亀甲文(きっこうもん)
亀の甲羅を六角形で表した文様で
長寿を意味します
めでたい柄として平安時代から有職文様で
礼装の帯に多用されます


平安時代からどの時代にも愛されてきました
特定の花を表現したものではなく、図案化された桜は
菊や楓と共に季節を問わずに着ることができます
豊かさや物事の始まりを意味しています。
さくらは、さ=稲、くら=神が宿る座を意味し
豊作を願って花見をするとも言われます

七宝文(しっぽうもん)
輪つなぎとも呼ばれ、金・銀・水晶・
珊瑚・瑠璃・めのう・真珠の7つの宝を表します
有職文様のひとつで、円満・調和などの
人間関係の豊かさを願う意味があります

青海波(せいがいは)
穏やかな波を表現しています
未来永劫の穏やかな暮らしを願う吉祥文様です

菊文
奈良~平安時代に薬草として中国から渡来しました
姿・色・香りが優れていることから
着物の柄としても季節を問わず最も多用されています

とても高貴とされ神社仏閣でもよく見られます
十六枚の花弁の菊文は、皇室の紋章となっています

束ね熨斗(たばねのし)
祝福されていること
人と人との繋がりや絆を表します
また、熨斗の長さは長寿の象徴とも言われて
お祝い事の式服やお宮参りの着物に
よく使われるおめでたい模様です

蝶文
蝶は色も形も美しく、舞い遊ぶ姿の可憐さから
平安時代以来、様々に文様化されています
卵、幼虫、さなぎ、蝶へと変化することから
女性の一生と重ねられることもあります
飛蝶文は天高く舞い上がって飛ぶ姿から
縁起がよく、長寿・立身出世・不死の象徴とされ
現代でも人気の柄です
有職文様のひとつであり武士にも好まれたようで
家紋にも多用されています

萩文
夏から秋にかけて紅紫色や白く小さな花をつける
秋の七草のひとつ
万葉集にも多く詠まれ、秋草文様として
愛好されてきました

檜扇文(ひおうぎもん)
平安時代の貴族の装飾品のひとつです
格調高く美しく華麗を極める扇で
雲取りや絵を描き彩色し飾り結びをつけ、その紐を
長く垂らすなど優雅で慶事に用いられました
十二単の装束など礼装時の必需品です
末広(すえひろ)とも呼ばれる吉祥文様です

流水文
水が流れる様子を描いています
流れる水は腐らない=清らかさ、厄を流す
→厄除け、魔除け、火難除けの意味があります
弥生時代から描かれています

雪輪文
雪の結晶の輪郭を円形に描いた線模様です
降る雪は花に例えられ、月や花と共に
風流優雅な代表となりました
平安時代からあり、能装束にも見られます

百合文
古事記にも記載されている花ですが
着物に写実的に描かれることは少ないようです
文様化されているものも少しあります

高貴なイメージでマリア様を連想する花として有名で
時代の宗教感が影響していたのかも知れません